蜂須賀敬明のしゅみラークル

趣味にまつわるあれこれを、おつたえします。

南阿佐ヶ谷の話

僕は南阿佐ヶ谷に1年半ほど住んでいました。

中央線沿線はどの駅も人気ですが、

少し離れた南阿佐ヶ谷は結構穴場なんじゃないかなと思います。

 

住む場所をどうやって決めるかは、人によってかなり違いが出ますよね。

家賃の安さを重視したり、駅から近かったり、

建物が新しかったり、セキュリティがしっかりしていたりと、

千差万別と言えるでしょう。

 

僕はあんまり騒がしくなく、多少不便でも落ち着ける場所がいい性格なので、

そういう場所を探すとなると自然に家賃も抑えめになっていきます。

南阿佐ヶ谷は中央線ではないのですが、

丸ノ内線は新宿にも大手町にも出られる優秀な路線ですし、

何より駅の南の方に行くと善福寺川がずっと伸びているので、

季節も感じられるし、ジョギングのコースにもなりますし、

のんびりしたいい環境でした。

 

僕が住んでいた家は、少し奥まった場所にあったので、

日照時間が短かったり、真冬でも湿地帯のような湿気があったり、

隣家のリビングの声が丸聞こえだったり、ナメクジが玄関にいたり、

なかなか刺激的な環境ではあったのですが。

 

僕は自転車に乗るので、南阿佐ヶ谷を起点にすると、

井の頭線方面に出るのが容易になりますし、

環七や山手通りに出てしまえば、

都内の主要な場所へ出るのも容易だったので、

とにかく僕はあらゆる場所にチャリで出没していました。

 

僕は何度か引越しをしていますが、

自分がどんな環境を求めているのかというのを知るためには、

何度か住居を変えてみないと見えてこない部分もある気がします。

住んでみないとわからない、というのが真理だと思うので、

若いうちに何度か環境を変えておくと、

いざ家を買うような段階になったときには、

培った感性や嗅覚が役に立つこともあるかもしれません。

 

何者でもない時期に、

深夜、自転車に乗ってあてもなくさまようような経験が、

今を作っているんだなぁ、

と南阿佐ヶ谷という単語を見るたびに思い返してしまいます。