蜂須賀敬明のしゅみラークル

趣味にまつわるあれこれを、おつたえします。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXの話

僕は2006年から本格的にアニメを見るようになり、

その際に、アニメ好きの友人からいくつかの作品を教えてもらい、

気に入ったものがあったら、そのジャンルを深めていくようになりました。

 

オススメされた1つに、この攻殻機動隊SACがあったわけですが、

もしもアニメ見る習慣があまりなくて、サスペンスとかSFが好きなんだけど、と

相談を受けたら、僕も間違いなくこの作品を推薦することになるでしょう。

 

攻殻機動隊はもともと士郎正宗原作の非常にハードコアなSF漫画で、

押井守監督によるアニメ映画、攻殻機動隊Ghost in the shellで、

世界的にも広く認知された有名作ではあるのですが、

こちらはかなり哲学的だったり、科学的だったり、フェティッシュだったり、

とてもエッジが効いている分、

アニメを見慣れない人にはややハードルが高くなっています。

 

ですが、攻殻機動隊の世界から生まれた擬体化技術、電脳化、自立型AIロボットなど、

画期的で、刺激的なアイデアをもっと広く普及し、

別の角度からエンターテインメントに昇華できないものか、という欲望を、

ぴったりと満たしてくれるのがこの攻殻機動隊SACと言えるでしょう。

 

SACはアニメ初心者にオススメしたい作品ではあるのですが、

この作品レベルのアニメがたくさんあると思ってしまってはいけません。

SACは明らかに、10年に1度クラスの傑作であり、

これから見始めると、他もこれくらいレベルが高いと思ってしまうので、

そこは注意したほうがいいかなと思われます。

 

2000年初頭から、24をはじめとする海外テレビドラマブームが起こり、

脚本のテンポの良さや、ストーリーのギミックなどが、

見直されている時期だったこともあり、

SACはハードな設定ながら、テンポは軽やかで、話は明朗であり、

24分という限られた時間の中で、

1時間のドラマを見終わったような深い満足感が得られます。

 

脳の電子化や、身体の機械化が本格的に進み、

人間の倫理観や法体系、防衛や警察機構などの仕組みはどう変わっていくのか、

というある意味でとてもベーシックなSFのテーマに対して、

SACは僕のようなあまりSFに慣れていない人間でも、

きちんと理解できるように作られた配慮がなんといっても魅力であり、

そこに上質な大人のエンターテインメントの要素が過分に含まれていて、

表現の見本ともいうべき面白さが詰まっています。

 

アニメは子供が見るもの、というあまりにも古臭い価値観を、

真正面からぶち壊してくれたのがSACでした。

どうやらNetflixで新作の予定があるようなので、

そちらも楽しみにしていきたいと思います。