蜂須賀敬明のしゅみラークル

趣味にまつわるあれこれを、おつたえします。

ペルソナ3の話

2006年は本当にいろんなゲームが出たなあ、

と個人的にはとても思い入れのある年なのですが、

その中でも特に輝きを放っていたのがペルソナ3ではないでしょうか。

 

元々ペルソナシリーズは、

アトラスから発表されている女神転生シリーズから派生したもので、

設定はメガテンシリーズからある程度踏襲しつつも、

舞台が僕らと地続きに近い日常に趣向を変えた作品なのですが、

3はRPG界のオシャレ革命ともいうべき、

スタイリッシュなアイデアが数多く採用された作品となりました。

 

女神転生シリーズは、独特のゴシックさや、アンダーグラウンドな雰囲気、

ハードコアな演出と、少しぞぞっとする不穏な感じが魅力の一つですが、

ペルソナ3はアングラ感をマイルドにし、

実際の高校生が真似したくなるようなファッション性や、

音楽性なんかがふんだんに取り入れられ、

今までのRPGでは、実はあんまりなかったオシャレさを感じながら、

戦うという妙なマッチングがびしっとヒットした印象を受けます。

 

白眉とも言えるのがバトル曲ですが、まさかのラップですからね。

シンセやストリングスをきいきい鳴らすのだけがRPGじゃない、

と言わんばかりにリズムを刻んでいくのが、

どこかシュールでありながらも快感なのだから、

この起用に感服してしまいます。

 

ペルソナ3の進化があまりにもラディカルだったので、

古くからのメガテンファンからは、少しチャラすぎるんじゃないの、

という意見も耳にしたのですが、

個人的には若いユーザーに目を向けるためのスタイリッシュな演出は、

どんどんすべきだし、それが成功を収めて本当によかったと感じています。

 

2006年の時点でドラクエの1が発売されてから、

ちょうど20年経っていたわけですが、

20年と言えば生まれたばかりの子供が成人するまでですから、

まあ結構なスパンです。

 

みんな年を取っていきますし、

RPGを開発し続けるためには若い層をがしがし取り込んでいかないと、

母数はどんどん少なくなっていくわけですよね。

これは小説にも全く同じことが言えると思います。

 

オシャレさ、かわいさ、軽快さのようなものは、

若者が手を取りやすい要素であるにもかかわらず、

大人にはどうしても忌避される傾向にあります。

僕にも、少なからずそういう面があるのは否定できません。

 

ですが、彼らを次の支持層にして、

一緒に新しいRPGの分野を開拓していく、

という意図があったのかどうかは定かではありませんが、

ペルソナ3の軽快さ、オシャレさの裏側には、

ハードコアなゲームを作り続けてきたからこその、

積極的な意欲を感じることができます。

 

メガテンシリーズに共通して言えることですが、

舞台になっている街を歩いてみたいですよね。

今後さらに進化して、

ペルソナがオープンワールドになんてなったら、

僕は狂喜乱舞することでしょう。