蜂須賀敬明のしゅみラークル

趣味にまつわるあれこれを、おつたえします。

上野の話

上野は都内有数の美術館集中エリアであり、

大学生だった頃はよく足を運んでぶらぶらとしていました。

 

今もあるかはわからないのですが、

僕が上野に行きまくっていた頃は、

ぐるっとパスという都内の博物館の割引券や入場券が束になった、

お得なクーポン券のようなものがあり、

それを買って毎日のようにいろんな施設に通っていました。

 

最近は多くの街が再開発の波に飲まれ、

街の景観ががらりと姿を変えていき、

上野もその波に少しずつ飲まれて駅の近くにタワーマンションができたり、

駅前の聚楽亭が綺麗にリニューアルされたりと、

変わってきてはいるのですが、

どうにも僕は上野に行くたびに昭和にタイムスリップしたような気になるんですよね。

 

上野駅の少し複雑な構造がそうさせるのか、

上野恩賜公園の雰囲気が昭和の名残を思わせるのか、

アメ横のざわつきがいまだに闇市のような気配を醸し出しているのかは、

さだかではありませんが、

そろそろ平成が終わるぞ、という今の時期になっても、

上野は新元号どころか平成にすらなっていない、

レトロな雰囲気に満ち満ちている気がします。

 

上野といえばかつては東北、北陸方面からの玄関口であり、

集団就職でやってきた田舎の若者たちが最初に目にする東京の街で、

純朴な田舎の若者をカモにしようと悪い商人たちが跋扈する、

少し怖いイメージがありましたが、

玄関口というのは、今も変わっていないような気がします。

 

というのも、上野には外国人旅行客の宿泊施設が、

結構多い気がするんですよね。

上野という立地上、観光客が多くなるのは理解できるのですが、

どうしてこうも巨大なスーツケースを持っている人たちが多いんだろうと、

僕は長い間疑問に思っていました。

 

ですが、答えはとても簡単で、

上野は成田空港からやってくるインバウンドにとって、

初めての東京の街、というわけなんですよね。

 

羽田空港にも国際便はあるので、

蒲田も玄関口たり得るわけなのですが、

上野が持つ独特のウェルカム感、というのは他の追随を許していない気がします。

上野に成田からの外国人が多く集まるとなれば、

彼らを相手にした国際色豊かなビジネスも生まれるわけですし、

それらを考えてみると、

どうして上野が今あんなに国際的なのかがわかってくるような気がします。

 

街には様々な特色がありますが、

その正体のようなものをちょっとでもつかめると楽しいですよね。