蜂須賀敬明のしゅみラークル

趣味にまつわるあれこれを、おつたえします。

ロマンシング サガ -ミンストレルソング-の話

2005年は大学受験の年だったので、

あまりゲームはできなかったのですが、

そんな中、参考書をぶん投げてでもやりこんだのがこの作品でした。

 

ミンサガはロマサガ1のリメイク作品に当たるのですが、

これまでのサガシリーズで培ってきた閃きや連携など、

ユニークなシステムがすべて踏襲されており、

サガシリーズの正統進化と言うべき作品です。

 

やりこみ要素も格段に増え、

ラスボスの強さを調整できたり、加入条件が複雑な仲間がいたり、

時間限定でしか見られないイベントが豊富だったり、

この1本だけでかなり長い間遊ぶことができるでしょう。

 

ミンサガの魅力はたくさんあるのですが、

やはり触れておきたいのは伊藤賢治さんの音楽でしょう。

ミンサガのサントラは4枚組なのですが、

総曲数は100曲を超え、

主人公8人分のテーマ曲に加え、10曲近いバトル曲の数々。

 

サガフロ1で、主人公ごとに異なるラスボスを設定し、

それぞれに別のバトル曲を用意したときにも度肝を抜かれましたが、

本作はそれ以上の仕事量であり、

しかもどの曲もしっかり耳に残る曲なのだから驚嘆に値します。

 

「呼び覚まされた記憶」や「決戦! サルーイン」といった代表曲も魅力ではありますが、

ミンサガには今までにない新たな試みや遊び心のある楽曲が、

数多く含まれているのも見逃せません。

おそらく世界一かっこいい下水道の曲である「下水道」、

フラメンコ風のダンサブルなバトル曲「熱情の律動」、

野太い声が延々と流れ続ける奇妙な「俺たちゃ海賊」、

ギターが鳴きに鳴いている「The soul of fire」などなど、

PSでは表現しきれなかった音楽の広がりようなものが、

PS2という環境で一気に広がっていった印象があります。

 

ゲームの名作がハードの円熟期に生まれやすいというのは、

ファミコンの頃から変わらないある種の傾向のようなもので、

本作が発売された翌年の2006年にはPS3が発売になり、

徐々に次世代機へと移行していくようになります。

ミンサガにはハード円熟期ならではの余裕のようなものを感じ、

どういう遊び方をしても楽しめる窓口の広さがある気がしますね。

 

あと、僕はミンサガの世界観がとても好きです。

神に超然性がありながらも、どこか人間っぽい部分があり、

変に偉そうな部分がないのがキュートです。

元々神をバラバラにするようなシリーズなので、

神ですら大きな物語の一部に過ぎない、という視点は、

サガシリーズの大きな魅力だと言えるでしょうね。

 

サガシリーズは、世界の設定が細かく決められているにもかかわらず、

それをすべて表に出すことはなく、

さりげなく演出するところが非常にクールであり、

そういった手法はとても勉強になります。