蜂須賀敬明のしゅみラークル

趣味にまつわるあれこれを、おつたえします。

旧東海道の話

僕にはいくつか夢がありますが、

その一つに旧東海道を歩いて制覇してみたい、というものがあります。

 

東海道とは日本橋を起点とし、

京都の三条大橋までを目指す街道のことであり、

江戸時代に入って宿場が設置され、

江戸と京を結ぶ日本の大動脈として栄えた五街道の一つです。

 

自動車が普及するようになると旧道では使い勝手が悪くなり、

現在の車が中心となる道路が整備されていくようになりましたが、

その脇に旧東海道の名残を見つけることができます。

 

僕は学生時代、東京と横浜を往復する生活をしていたので、

学校からの帰り道に途中下車をして、

旧東海道沿いを歩いて散歩するということをよくやっていました。

 

個人的なおすすめは品川の八ツ山橋を越えてから見えてくる、

北品川周辺の旧東海道です。

東海道は、交通量が多いという性質上、

旧道の上に現在の東海道を敷いたケースも多く、

そうなると排気ガス臭い通りをただ歩くだけになって、あまり面白くありません。

 

北品川から川崎宿までの旧東海道は、

モータリゼーションの波を上手に回避したのか、

旧道の形がかなり残されており、

道の狭さや街道の両脇に様々な商店が並んでいるところから、

往時を偲ばせるものがあります。

 

北品川辺りを歩いていて気付くのは、

結構外国人の観光客が多いところでしょうか。

よく見ればシェアハウスのような施設もちらほらとありますし、

大きなリュックサックを背負って、

ガイドマップを片手に畳屋やお茶屋を覗いているのを見ていると、

日本に住む人よりも彼らの方がずっと、

東海道に詳しいんじゃないかとさえ思えてきます。

 

僕は散歩こそ至上の趣味だと考えていて、

金をかけずに健康にもよく、外に出て世の中の流れまで感じられるのですから、

金はないけど元気だけはある若い人たちは、

とにかく闇雲に歩いてみることを強く推奨します。

散歩は、最も手軽な旅ですからね。

 

そして、僕が北品川周辺の旧東海道が好きな理由はもう一つ。

そば屋が多いからなんですよね。

この辺りはいわゆる江戸前の天ぷらが食べられるそば屋が多いので、

あなご天なんかが置いてある店をよく見かけるのですが、

この近辺の特色である黒いごま油で揚げられた天ぷらは、

非常に美味なのです。

 

浅草方面とは少し趣向が異なった、

南の下町の雰囲気というのも、

東京散策をする上ではぜひおすすめをしておきたいですね。