蜂須賀敬明のしゅみラークル

趣味にまつわるあれこれを、毎日おつたえします。

ボボボーボ・ボーボボの話

1999年の中頃から、2002年の中頃までの約3年間、

週刊少年ジャンプを購読している時期がありました。

 

その間に新連載された作品は、

『NARUTO』、『テニスの王子様』、『BLEACH』、『いちご100%』など、

そうそうたるメンツが並び、

『ONE PIECE』や『HUNTER×HUNTER』も、

連載が2、3年目で、本格的にブームになり始める、

なかなかよい時期に読み始めたわけですが、

数ある当時のジャンプ新連載の中で、個人的に最も衝撃を受けたのが、

この『ボボボーボ・ボーボボ』でした。

 

以前にも言いましたが、電車の中で読まない方がいい漫画というのがあります。

思わず吹き出しちゃって、恥ずかしい思いをするからですね。

ボーボボは連載前に、読み切りが掲載されたのですが、

それを読んだ僕は帰りの電車で、

雑誌に顔を埋めてしまったのを今でも覚えています。

 

僕は昔から漫画と言えばギャグが好きだったのですが、

(『世紀末リーダー伝たけし!』や『浦安鉄筋家族』も好きでした)

このボーボボのキレは、今までにないハチャメチャ具合であり、

学校でも、あの新連載読んだか? とざわめきが起こっていました。

 

とにかくボーボボは、1話からフルスロットル状態で、

こんなに飛ばして大丈夫なんかい、と思うほど、

あの手この手で笑いを取りに行き、その必死さのようなものも、

幼い頃の僕に、痛烈にヒットしたのだと思います。

 

週刊少年ジャンプの細かいルールはあまり知りませんが、

3年間も購読していると、中には12話(いわゆる1クール)で打ち切りになる作品も、

数多く出てくるわけです。

12話まで達しなかった作品もちらほらあり、

厳しい週刊少年漫画の世界を、子供ながらに恐ろしく思ったものでした。

 

どれほど細かい設定や伏線、キャラの深みを用意していたとしても、

この12話をひとまず乗り越えない限り、話にならないわけです。

 

その背景があったのかどうか分かりませんが、

ボーボボは連載が始まってから、とにかく暴れ回ってインパクトを与えて、

何が何でも打ち切られてなるものか、という執念を、個人的には感じました。

 

むしろ、やりすぎじゃねえかと思いながら、

笑って読んでいたのは僕だけではなく、

ボーボボは打ち切りラインなどゆうに飛び越えて、

長期連載の人気作となっていきました。

 

ギャグを書くというのは、シリアスを書くよりずっと大変なことです。

悩みや悲しみを打ち明けるより、

誰かを笑わせる方がよほどエネルギーを消費します。

世の中は当たり前のように笑いを消費していますが、

それを生み出す大変さというのは、

ギャグ漫画を読んでいると自然に伝わってくる気がします。

 

昔に比べて今は、様々な規制や自粛モードで表現の幅が狭まっていますが、

それはギャグの観点からすれば、悪ふざけの大チャンスなわけですね。

 

僕も、多くのギャグ漫画家たちの薫陶を受けた身として、

ユーモアのある作品作りを目指していきたいと思っています。