蜂須賀敬明のしゅみラークル

趣味にまつわるあれこれを、おつたえします。

マリオ64の話

世界を変えたゲーム、というようなフレーズは、

様々な新作が発売される度に、連呼されているような気がしますが、

日本のゲーム業界に多大な影響を与えた作品として、

マリオ64を挙げて、反対する人はあまりいない気がします。

それくらい、この作品が表現した世界の広がりというのは、

衝撃的なものでした。

 

今でこそ3Dのキャラクターが、

マップを自由に行き交うのは当たり前になっていますが、

奥行きのある空間で、マリオがジャンプをしたり、

走り幅跳びをしたりするのは、

平面的なゲーム世界で生きていた僕らには、

まさしく世界が変わるといっていい、驚くべき表現力の拡大でした。

 

ピーチ城を見上げたり、迫ってくるクッパが恐ろしく見えたり、

ただ歩いたり泳いだりしているだけで、

楽しかったというのはとてつもないことです。

 

今ではすっかり見かけなくなってしまいましたが、

昔はデパートやショッピングモールのおもちゃコーナーには、

ゲームの試供台が置いてありました。

近くにあるニチイ(今のイオンですね)にもゲームコーナーがあり、

よくスト2の試供台の周りでは、不良がうろうろしていたのですが、

マリオ64が現れた時は、みんなが画面を食い入るように見ていたのを、

今でもよく覚えています。

 

ですが、それ以上に覚えているのが、

その近くに、でかいポップコーンの機械が置いてあったことです。

確か、アンパンマンか何かのキャラだったと思うのですが、

皆さんも見たことありませんか?

夕飯が食べられなくなるから、

という理由で一度も買ってもらったことはないのですが、

バターと炒られたトウモロコシのなんともいえないいい匂いが、

マリオ64を思う度に蘇ってきてしまいます。

 

音は音楽がありますし、物語は小説や映画やゲームがありますが、

匂いの記憶は、なかなか受け継ぎにくいものですよね。

やがて、ご家庭でも、あらゆる匂いが再現できる、

スーパーフレグランスマシーンでも作られるようになるんでしょうか。

 

マリオ64が、ゲームの世界を変えたように、

いつかポップコーンの匂いが再現できるような機械が完成したら、

また世界は面白く変わっていくのかもしれませんね。