蜂須賀敬明のしゅみラークル

趣味にまつわるあれこれを、おつたえします。

逆転裁判の話

僕はRPGに偏ったゲーマーなので、

それ以外のジャンルにはあまり手を出さない方でした。

 

逆転裁判の1が発売されてしばらくした頃、

当時インターネットはFLASH動画が全盛期を迎えており、

2ちゃんねる界隈ではモナーというAAが流行りまくっていました。

 

モナー系のFLASH作品の中で、逆転裁判の1話をオマージュしたものがあり、

それをプレイしたが最後、こんなに面白いものがあるのかと、

すぐにヨドバシへ駆け込んで本編を購入し、のめり込んでいきました。

 

アドベンチャーゲームは、どうもテンポが悪いイメージがあったのですが、

逆転裁判のウリは何と言ってもテンポの良さ。

さすがアクションゲームに定評のあるカプコンなだけはあって、

基本的には法廷と事件現場しか移動がないはずなのに、

めくるめくサスペンスにぐいぐい引き込んでいくあのリズム感は、

今までのゲームでは味わったことない興奮でした。

 

革命的なゲームシステムだけが特筆すべき点ではなく、

裁判という小難しそうな舞台を、わかりやすく噛み砕いたシナリオ、

個性的すぎるキャラクターの数々、緩急のある素晴らしい音楽、

可愛いドット絵グラフィックに奇想天外なトリックに至るまで、

どの点を取ってみても徹底して作り込まれており、

ゲームにはこういう可能性もあるのかと、

目からガリガリと鱗を剥がされてしまいました。

 

逆転裁判は僕の学校でもブームが起こり、

ネタバレをされたくないものだから、

授業中に教師の目を盗んでこっそりプレイしたり、

食堂で飯を食いながら黙々と先に進めたりする様子が伺えました。

 

逆転裁判をやった時の興奮は、ただ楽しいだけではありませんでした。

とにかく無性に悔しかったのを覚えています。

こんな楽しさがあったのかと。こんな可能性を見逃していたのかと。

 

新しい物事に踏み込むのは大変な勇気がいるものですが、

恐れずに伝えたいものを、きちんと見定めることが大事なのだと、

この作品をやる度に感心させられてしまいます。